ちゃふちゃふログ

日記や雑記、勉強したことの備忘録。

障害の区分とか障害のある人の割合とか調べてみた

なぜ調べようと思ったのか

Webのアクセシビリティの向上を目指す中で、障害そのものや統計上の情報などの知識が不足していると感じたので

障害のある人の定義

身体障害、知的障害、精神障害発達障害を含む。)その他の心身の機能の障害(以下「障害」と総称する。)がある者であつて、障害及び社会的障壁により継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける状態にあるものをいう

障害者基本法:障害者施策 - 内閣府

日本における障害のある人の割合

2018年の厚労省による推計で7.4%。

障害ある人は936万人 人口の7.4% 厚労省推計:朝日新聞デジタル

日本における視覚障害のある人の人数と割合

厚労省の調査(平成28年生活のしづらさなどに関する調査(全国在宅障害児・者等実態調査)結果)によると推計31.2万人(2018年、人口の約0.24%)だが、日本眼科医会の調査(視覚障害がもたらす社会損失額、8.8兆円!!~視覚障害から生じる生産性やQOLの低下を、初めて試算~)によると約164万人(2007年、人口の約1.28%)。

なぜふたつの調査でこれだけの違いが出ているかというと、視覚障害者の定義がそれぞれで異なるため。厚労省の調査は身体障害者手帳の所持者数を算出しているが、眼科医会の調査はそれに限定しておらず、米国の基準を用いて推計しているため。

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日本における視覚障害のある人のロービジョンと全盲の割合

日本眼科医会の調査(視覚障害がもたらす社会損失額、8.8兆円!!~視覚障害から生じる生産性やQOLの低下を、初めて試算~)によるとロービジョンが約89%、全盲が約11%。

所感とか

  • 視覚障害に焦点を置いた調査になってしまった
  • 障害のある人の割合は少し驚いた。100人中7人というのは思っていたよりずっと多い
  • 視覚障害者数の推計は日本眼科医会の推計によったほうがいいように思う。少し前に知ったが、眼球使用困難症というものがあり、実質的には視覚障害の状態にあるものの視力自体には問題がないため視覚障害として認定されない問題があるらしい(いわゆる「福祉の谷間」)
  • 日本の視覚障害者は少なすぎる?…厳しい認定基準への疑問という話もある
  • 今まで割合を考えたことはなかったが、ロービジョンと全盲を比較するとロービジョンのほうがずっと多かった
  • こういった数字を頭に入れておくことは自身がアクセシビリティを考えるうえでも意義のあることだと思うし、例えばアクセシビリティの向上を社内やクライアントに訴える上でも有用だと思う。ちゃんと忘れないようにしよ…
  • よりよくまとまった資料がありそうなので知ってる人いたら教えて下さい(むしろこれを言いたいがためにこの記事を書いたまである)